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    安全管理の種類

    安全管理のおもな柱は、「けがや病気などの健康管理」「災害対策」「開催場所周辺での事故・事件に巻きこまれた場合の対策」「不審者進入対策」です。そしてそれぞれに、(1)発生を未然に防ぐ予防対策、(2)被害を最小限に抑えるための発生時に備えた対策、(3)事故発生時の対応が必要です。

    健康管理や事故の予防と対策にかんしては、さまざまな本が出版されています。また各種講習会なども実施されていますので、それらを利用して、スタッフそれぞれが事前にしっかりとした知識と技術をえておきましょう。

    (1)発生を未然に防ぐ「予防対策」
    子どもの居場所づくりの活動においては、参加者が当日まで定まらないこともあり、事故を未然に防ぐために大切な、参加者情報を事前にえることが難しいことがあります。
    しかし活動内容によっては参加時に健康管理票を集めることも必要でしょう。また周辺の危険箇所を事前に調べ、安全管理のためのスタッフの配置も忘れられません。
    さらに不特定多数の人の出入りのある公民館などでプログラムを実施する場合は、不審者の進入にたいする安全管理が重要です。活動の進行を行なう指導者とは別に、子どもたち全体の動きを見守るスタッフを配置するほか、参加者にも団体行動を外れるときには必ずスタッフに告げるように指導するなど、全体を把握しやすい体勢をつくる必要があります。
    活動中だけでなく、集合解散の時間や、子どもの受けわたしなどについても、必ず保護者の合意を取るようにしましょう。
    (2)被害を最小限に抑える「発生時に備えた対策」
    事故や災害の発生など、いざというときのために、指導者やスタッフは消防署などで実施している止血法・心肺蘇生法などの救急処置トレーニングを受けておきたいものです。使用施設の防災訓練などへも積極的に参加しましょう。また、事故発生時に必要な医療機関などの連絡先、事故の内容を明確に伝えるための記録方法やスタッフの役割分担などを事前にきめておくと、万が一の場合、的確な行動ができ、被害を最小限に食い止められます。
    「傷害保険=参加者や指導者が事故にあった場合、死亡保障や入院・通院費などを保障する保険」や「賠償責任保険=事故の原因として指導ミス・管理ミスが問われ、被害者から損害賠償請求をされたときに適用される保険」への加入も忘れられません。いずれも保障内容や保障金額、加入方法(単発加入、年間加入など)がことなるものが多種ありますので、保険会社によく相談してみましょう。CONE団体会員向けには「CONE野外活動保険」もあります。詳しくは事務局におたずねください。
    (3)二次災害への気配りも忘れられない「事故発生時の対応」
    けが人が発生してしまった場合、その場にいた人の的確な処置や判断により、その後の経過が大きく左右されるといわれます。医療機関への連絡、医療関係者が到着するまでの時間の対処はさることながら、けが人をはじめ、ほかの参加者の安全をきちんと確保して、二次災害を防ぐことも重要です。関係機関への連絡も忘れずに行ないましょう。

    子ども自身が、危険を察知する力をつけるために

    ここにあげたように指導者が安全管理を行なうことは、とても大切なことです。しかし安全を意識するばかりに、規制が多くなったり、事故の恐れがある場所から子どもを遠ざけてしまうと、子どもたちの体験を奪い、危険察知能力をつける機会を奪ってしまいます。

    本来子どもたちは、自分たちで遊びを創造し、自分の責任で行動するものです。けれどそれができるようになるためには、想像力や実行力とともに、危険を回避する能力が必要です。そしてこれらの能力を育むものは、体験の積み重ねといえるでしょう。

    指導者に求められるものは、手を出さずに見守る姿勢。許容できるけがやアクシデントと、生命を傷つける可能性のある事故の危険を見わけることも、指導者の大切な能力です。

    事故発生時の対応