報告2・教室間交流で子どもたちが急成長
/新潟県妙高市
出会い

森を歩く子どもたち。雪が降りしきるなかでも元気一杯です。
大阪府吹田市のNPO法人冒険こどもクラブと出会ったのは、吹田市と妙高高原町(現妙高市)が姉妹都市関係を結んでいたためです。このような関係があるのだから、もっと住民レベルでもつきあいをしようではないか、それも子どもたちに自然のなかで交流させたい。冒険こどもクラブのこのような発案で、2004年1月に「スノーベンチャー2004 in 妙高」が実現。その体験受け入れさきとして、自然学校ねぎぼうずが手伝いをすることに。事業の内容立案から現地の宿泊手配、指導者の手配、地元妙高の子どもたちとの交流の手配などを前年夏から準備をしました。そして吹田市から33人の小中学生が訪れ、4泊5日のスノーキャンプを体験したのです。この事業の準備段階から事業当日そして事後にいたるまで、姉妹都市の住民同士が直接連絡を取りあいながら、情報や意見を交換しあうことが深い交流となりました。自然体験にかかわる者としてもつ問題意識や展望なども話すことができ、本来の意味の姉妹都市交流ができたと感じています。
子ども教室の交流
このような素地があり、2005年には子ども教室同士の交流も「スノーベンチャー2005 in 妙高」のなかに組みこんでいくことになりました。すでに顔も考えかたもよく知った仲ですから、準備はスムーズです。行政にお願いしたことは後援だけで、それ以外はすべて民間レベルで行ないました。前年の交流では、町内の学校に働きかけて参加する子どもを募集しましたが、今回は子ども教室の子どもたちがたくさん参加してくれて、普段の子ども教室の拡大版のようににぎやかでした。
地元の子どもたちの変化
「スノーベンチャー2005 in 妙高」の最終日が、子ども教室の交流の日です。リブランの森へスキーハイキングし、雪合戦やジャンプ遊びなどの雪遊びをして1日をすごします。冒険こどもクラブの子どもは、小学4年生から中学2年生。妙高の子どもは小学1年生から6年生でしたが低学年が多く、どんな交流ができるのだろうかと多少の不安もありました。しかし、いつもは人見知り傾向が強く幼い妙高の子どもたちに、この日は多くの変化が見られたのです。

小山でジャンプ遊び。冒険こどもクラブと妙高の子どもがいっしょに楽しみました。
例えば3年生のAちゃん。片道1時間の移動ではいつも最後尾。身体が小さいので体力的にきびしいのか、とにかく休みを多くとって目的地まで歩かせたものです。まったく歩こうとせず、仕方がないのでそりに乗せて引っぱったこともありました。それがこの日は、先頭集団で黙々と歩くのです。それどころか下級生や冒険こどもクラブの子どもたちに、歩きかたのアドバイスまでしていました。1年生のKくんは、小山からのジャンプ遊びが大好き。帰る時間になると、もっと遊んでいたいといって泣き叫んでしまうほど。この日も冒険こどもクラブの子どもたちより数多くジャンプをしていたので、順番を譲るようにいいました。するとうなずいて遊びをやめ、自分の荷物のかたづけをはじめたのです。
妙高の子どもたちが通う学校は小規模で、保育園から中学までずっとかわらないメンバーです。だから大きな街に住む小中学生、それも妙高の学校1クラスの人数より多い子どもたちといっしょに遊べたことは、とても大きな刺激になったようです。
指導者として
冒険こどもクラブは20年の実績があり、無人島で2週間のキャンプを毎年行なっています。参加した子どもが成長して、リーダーとして活躍もしています。こうした組織のつくりかたや子どもの指導方法を直接見せていただけたのは、大きな学びとなりました。
指導者というのは自ら学ぼうとしないと成長できないものです。いろいろなかたとの交流、とくに経験豊富な指導者とともに現場で指導することは、本を読んだり講習会に参加するよりも大きな収穫になりました。
