サンゴとブロッコリの森自然学校

  1. 事業実施地域
    • 沖縄県国頭村安田区
  2. 実施時期・期間
    • 2009年8月2日〜8月6日(4泊5日)
  3. プログラム企画メンバー
    • 中根忍(サンゴとブロッコリの森自然学校)、中根日登美(NPO法人やんばる・サンゴとブロッコリの森自然学校)、丸谷由(ネコのわくわく自然教室)、比嘉明男(地域活性サポートセンター理事長)、大湾宏(北玉小学校校長)
  4. 対象(学校)学年・人数
    • 児童39名(6年生11名、5年生6名、4年生22名) ※体調不良で当日欠席1名
  5. 本プログラムのねらい
    • 今回のプロブラムにおいては、長期宿泊活動を体験することにより、ルールを守り集団行動ができる子供を育てる。また炊事・洗濯など生活体験をすることで自分の身の回りの事が自分でできるようになる。農業体験を通じて、作物を育てる先人達の知恵と食べ物を作ることの大切さを学び、残さず食べることの大切さを理解する。また自然体験活動によって、自然の素晴らしさ、楽しさを知り、自然を保護・保全することの大切さを理解するための環境教育を行う。
  6. 指導体制
    • プログラムディレクター:中根忍
      プログラムスタッフ、生活・食事指導:中根日登美
      キャンプカウンセラー:丸谷由、中根優(大学生)、山城定和・江藤奈穂子(海の体験・生物)
      農業体験:佐久本義行・宮里二三代・名嘉山健(漁業)
  7. 事前学習
    • 北谷町立北玉小学校にて、父母対象に第1回オリエンテーションを行う。内容としては、長期自然体験活動のプログラムの説明やその効果及び、安全管理や傷害保険などを説明し、父母の不安やその他の質問に答える。第2回オリエンテーションは、参加する生徒対象に行いました。生徒たちのプログラム内容や持ち物について説明、その後は、グルーピングを行い、グループ毎に長期自然体験活動におけるルールを作り、発表し合い、互いの足りない部分を補足し、全体ルールを作りました。自分達で作ったルールを順守することで、自分達の活動を楽しく実りあるプログラムにすることをねらいとした。
  8. 開発した活動プログラム
    • オリエンテーション
      グループ作り・ルール作り
      グループで自分たちの5日間の生活のルール作りを話し合い、紙に書いて壁に張り出し、全員で共有化を図った。(社会・国語・道徳)
      <中根忍、補助スタッフ2名>
    • 2010年8月2日
      13:00〜17:00 テント設営・ビーチコーミング
      テントを設営する際の安全確認、及びしっかりした設営法を教え、グループで自分たちのテントを立てる。またキャンプ場周辺のゴミを拾いながら、ゴミの仕分けと外国から流れてきたゴミについて話し、その国の確認を行う。また、ゴミの影響を受けた海ガメなどの事例で環境保全の大切さを理解する(特別活動・社会・理科)
      <中根忍、補助スタッフ4名・教頭先生>
    • 2010年8月3日
      09:00〜12:00 シュノーケリング体験
      ライフジャケットとシュノーケルの着用法と使用法を学び、実際にシュノーケルとライフジャケットを着用して浅い海に入り、水中メガネが曇らない方法や呼吸する方法、メガネの中の水を抜く方法を丁寧に教え、出来るまで練習する。岩場周辺に沢山の熱帯魚たちが集まっているのを観察する(体育・理科)
      <中根忍、補助スタッフ4名・父兄1名・校長先生>
      13:00〜19:00 ゴーヤーの収穫と調理・マンブローブ植樹
      ビニールハウス内での作業の大変さを実感しながら、作業の手伝いをする。はさみで大きいものから収穫し、コンテナに丁寧にいれて、トラックへ運ぶ。自分たちの口に入るゴーヤーが、どのようにして食卓に上がるかを知る。夕食は、収穫したゴーヤーで、ゴーヤーチャンプルーを作る。(特別活動・理科・社会・家庭科)
      マングローブの生態系について学び、マングローブの大切さを理解する。そしてマンブローブの苗を植林して自然再生の活動を行う。(特別活動・理科)
      <中根忍、補助スタッフ4名・農家3名・校長先生>
    • 2010年8月4日
      09:00〜12:00 カヌー体験
      二人乗り用のカヌーなので、リズムをあわせ、協力しなければ正確に進むことは出来ません。無人島まで協力してカヌーを漕ぐことでチームワークや精神力、持久力をつける。無人島では、シュノーケルを行い、サンゴや熱帯魚を観察する。無人島安田ヶ島の歴史について知る。海ガメの産卵場所を観察する。(体育・理科・社会)
      <中根忍、補助スタッフ4名・父兄>
      14:00〜17:00 トレッキング
      伊部岳の林道を歩きながら、森と生活の関りを学ぶ。また沖縄の植物や生物の観察も行う。自然の中を歩くことで、都市の環境と田舎の環境の違いを理解し、人間の開発行為が自然の動植物に与えている影響を考える。(理科・体育・社会)
      <中根忍、補助スタッフ4名>
    • 2010年8月5日
      09:00〜13:00 リバートレッキング
      国の天然記念物に指定されている植物群落の真ん中にある天然の大プール「タナガーグムイ」で岩の上からの飛び込みやターザンロープでの飛び込みを行う。ここでもバディを組んでお互いの安全を確認しながら遊ぶ(体育・道徳)
      <中根忍、補助スタッフ4名・>
    • 2010年8月6日
      09:00〜11:00 振り返り
      毎日の振り返り「しおり」の確認と全体的振り返りを行い、1人ずつ発表し、全員で共有化し、自然体験活動の反省をおこなった(特別活動・国語)
      <中根忍、補助スタッフ4名>
  9. 事後学習
    • 毎日、夕食後に振り返りの時間を設け、各自のしおりに1日の行動の感想や反省を記入。行数の少ない生徒には、キャンプリーダーができるだけ、分かりやすく、正直な文書に努めるように指導し、全日程修了後は、原稿用紙2枚以上を目安に五日間の振り返りを記入し、全員の前で発表させて、全員で体験活動の結果をシェアするように努めた。
  10. 活動プログラムの特色
    • 国頭村安田地域は、集落まるごと環境省より鳥獣保護地域に指定されている程、豊かな自然が残っており、国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナやノグチゲラなどが身近に見られる地域です。また安田地区は半農半漁の集落でもあり、今回は、自然体験活動として、森・川・海すべてをプログラムに取りいれ、また農家の御協力を仰ぎ、農業体験として沖縄の代表的な野菜ゴーヤーの収穫を行いました。
      地域住民がヤンバルクイナに代表される自然資源を守る為にネコ飼養条例や環境保全基金条例を制定したことや、農漁業を活性化するために交流人口を増やす努力をしていることなどを体験活動の折々に説明し自然環境を守ることと、地域活性の関係について学ぶ。
  11. 主要な活動の詳細
    • 「川遊び」(ターザン・飛び込みなど)
    • ねらい・・・今までやったことのないものにチャレンジし、達成感をあじわう。(岩から飛び込むまでに、自らの心の中でいろいろな葛藤があり、恐怖心をを克服して、岩から飛びこむことで達成感と自信をつける)
    • 展開・・・ライフジャケットをしっかり着用させチェックする。バディ体制を組み、お互いの安全を確認する。指導者は、岩の上と下、ターザンロープの上と下に配置し、安全確保を行う。時々バディチェックの合図を行う。子ども達の飛び込み、ターザンごっこ始まる。最後まで安全確保に努める。
    • 留意点・・・スタッフで危険な場所をチェックし、その場所にスタッフを配置する。ライフジャケットは、しっかり着用させ、ゆるくないかチェックを入れる。
  12. 事業運営や学校との連携に係る留意事項
    • 本事業においては、当団体と北谷町立北玉小学校及び北玉小学校区域の学力向上推進委員会(学推協)と協力し、学校や各区学推協から推薦と希望者を募り40名(1名欠席)が参加しました。特に推薦者に関しては、クラスや地域で指導に問題を抱えている子が優先され、本人の意思確認を取り、参加させました。長期宿泊をともなう、自然体験活動のチームワークが築かれて、全体活動が楽しくなることを知り、社会性が身に付くこと期待しての方針でした。活動中は学校長・教頭先生・学推協の会長が輪番で参加して頂き、活動状況を観察し生徒指導のアドバイスを頂いた。
  13. 安全確保のために配慮した事項
    • 各グループのキャンプリーダーは、普通救命の研修を受講した者を配置しました。また、事前に調査表を提出して頂き、アレルギーの有無、クラス担任や学推協から性格や素行のアドバイスを頂き、キャンプリーダーが適切な対応をとるための材料としました。緊急時の救急病院までの連絡体制の確認や川や、海での活動時のライフジャケットの着用やウォーターシューズの着用、トレッキングでの吸引器の携帯と救急薬の用意をしました。
  14. 事業評価
    • 自然体験キャンプが209年8月2日から6日までの4泊5日の日程で行われた。39人の子供たち各自治会の推薦のもと、このキャンプにトライした。学校と地域が話し合いこのキャンプの目的は、次の5点とした。
      ・日頃、体験できない沖縄の自然に触れる。
      ・自分で意志決定し、行動を行う。
      ・仲間と協力して、話し合い、より良い生活を行う。
      ・環境について学ぶ
      ・地域子どもリーダーの育成
    • 参加初日から悪戦苦闘であった。テント設営時に急なスコールと突風に見舞われ、指導したとおりに出来なかったグループのテントは、倒壊した。やり直しの際は、全員が真剣に指導に従って、作り直した。3日目の夜中に、強風と雨になったが、テントはびくともせず、全員、朝まで寝ていました。夕食の際の蝿に驚き、おいはらうことさえできなかったが、3日目からは、全員平気で蝿を退治しながら、食事ができるようになりました。ご飯炊きの薪に火をつけるのには、かなりの時間を要した。すべて用意された環境と家庭に育ってきた子ども達にとって自ら考え、動き、皆のために自分が働くこと、仕事があることにカルチャーショックを覚えたようだ。しかし、子どもたちは、この5日間で変わりました。学校にもどってからは、自ら仕事をする子ども達がふえてきた。率先して力仕事をする子、学校での活動にアイディアを出す等々、自分の持っている力を皆のために役立てる子が増えてきた。
      子ども達にとって、家族のもとをはなれ、4泊5日という長期の宿泊体験は、驚くほどの成長をもたらしたようだ。このキャンプの5つの目的は、十分達成できたと思う。いやそれ以上の成果を得られたと確信している。このキャンプに参加したメンバーは、それぞれの地域に帰り、リーダーとなって活躍していることを聞くにつけ大変嬉しい限りである。今後子ども達が成長していく中で、この体験は、小学校生活のまばゆいばかりの光を発して、心の中で光輝くに違いない。
      子ども達にとって、家族のもとをはなれ、4泊5日という長期の宿泊体験は、驚くほどの成長をもたらしたようだ。このキャンプの5つの目的は、十分達成できたと思う。いやそれ以上の成果を得られたと確信している。このキャンプに参加したメンバーは、それぞれの地域に帰り、リーダーとなって活躍していることを聞くにつけ大変嬉しい限りである。今後子ども達が成長していく中で、この体験は、小学校生活のまばゆいばかりの光を発して、心の中で光輝くに違いない。
      <北玉町立北玉小学校 校長 大湾宏>
  15. 問い合わせ先
    • サンゴとブロッコリの森自然学校 (中根日登美)
      TEL&FAX:0980-41-7966 E-MAIL:mail@yanbaru-eco.com